他人の感情にひどく反応してしまう 〜うつ病当事者が気づいた過敏さの正体と対処法〜

うつ・メンタル回復

はじめに

上司の声のトーン。 先輩の表情。 ちょっとしたため息。

そんな小さな変化に反応して、ずっと緊張してしまう。

「今機嫌悪いのかな」 「怒らせたかもしれない」

そんなことばかり考えて疲れてしまう。

私も看護師として働いていた頃、かなり周囲の感情に敏感でした。特に怒声が飛びやすい職場では、常にびくびくしていました。

感情的な人がいるだけで空気が重くなる。その空気を壊さないように、自分を合わせ続けていたんですよね。

でも今振り返ると、あの過敏さには理由があったのかもしれないと思っています。


① なぜ他人の感情に反応してしまうのか

私の場合、大きかったのは中学・高校時代のいじめ体験です。

どう動けば嫌われないか。何を言えば浮かないか。ずっと周囲を観察していました。

自分の気持ちより「場の空気を乱さない」が優先になっていたんですよね。

あと、父親の影響もかなりあったと思っています。感情的になることが多く、怒鳴ることもありました。なので、子どもの頃から、

「今機嫌悪そう」
「怒らせないようにしないと」

と常に空気を読むクセがついていました。家の中でも緊張している時間が長かった気がします。

そういう環境が続くと、人の感情に敏感になることがあるのかもしれません。

もちろん全部が過去のせいとは言い切れません。でも「相手の機嫌を先回りして察知する」が、生き残るためのクセになっていた感じはあります。その結果、自分の感情が後回しになっていきました。


② 職場で起きていたこと

看護師の職場って、感情を強く出す人が比較的多い環境でした。

忙しさもあるし、命に関わる仕事でもある。だからピリピリしやすい。怒鳴る先輩や、感情をそのまま出す上司もいました。

私はその空気を壊したくなくて、とにかく合わせていました。

本当は嫌でも笑う
理不尽でも黙る

その場をなんとか収めようとしていたんですよね。

でも、あとから一人になると「また何も言えなかった」「また弱い自分が出た」と自己嫌悪になる。

精神科で働いていた時は、怒鳴る患者さんや元反社の患者さんに対して、かなり過緊張していました。表情や声の変化を必要以上に読み取ろうとして、勤務後はぐったりでした。


③ うつ病との関係

こういう状態って、ずっと緊張が続いている感じなんですよね。

身体は休んでいるつもりでも、頭と神経が休まっていない。常に周囲を警戒している状態です。

自律神経でいうと、交感神経が優位になっている状態に近いのかもしれません。「危険がないか探しているモード」が続いている感じ。

もちろん、これだけでうつ病になるとは言えないと思います。でも、長期間ずっと緊張している状態は、かなり消耗します。

私自身、周囲の感情を気にし続けることで、ストレスが積み重なっていた感覚があります。

特にうつ病になってからは、余裕がなくなって、さらに過敏になりました。ちょっとした声の強さだけでも、一気に疲れる。そんな状態でした。


④ 今やっている対処法

深呼吸する

まず意識しているのは、深呼吸です。焦ると呼吸がかなり浅くなるんですよね。なので、一回止まって、ゆっくり息を吐く。それだけでも少し身体の緊張が落ちます。

「相手の問題かもしれない」と距離を取る

相手の機嫌を感じ取った時に「全部対応しなくていい」と思うようにしています。

もちろん難しいです。気づいたらまた合わせています。でも以前よりは「これは相手の問題かもしれない」と少し距離を取れるようになりました。

合わせてしまっても責めすぎない

それでも合わせてしまう日はあります。でも「またダメだった」と責めすぎないことも大事だと思っています。

長年のクセって、そんな簡単には変わりません。だから完璧を目指さない。少しずつ「自分の感情」を後回しにしすぎない練習をしています。


まとめ

他人の感情に敏感すぎると「自分が弱いからだ」と思ってしまうことがあります。私もずっとそう思っていました。

でも今は、過去の環境や経験の中で身についた反応でもあるのかな、と感じています。

だから、必要以上に自分を責めなくて大丈夫です。

敏感だからこそ気づけることもある。ただ、その分疲れやすいのも事実だと思います。


頭の中でずっと考え続けてしまう方はこちら

▼ 反芻思考とうつ病の関係と対処法


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