フラッシュバックはかなり苦しい 〜うつ病当事者が経験した突然よみがえる記憶との向き合い方〜

うつ・メンタル回復

はじめに

普通に運転している時。 家でゆっくりしている時。

何も考えていなかったはずなのに、急に過去の嫌な記憶がよみがえることがあります。

仕事で失敗した場面。 言われて傷ついた言葉。 自分が言ってしまって後悔していること。

それが突然、かなりリアルに浮かんでくる。

私もこれがかなりあります。

しかも「思い出したくて思い出している」感じではないんですよね。勝手に始まる。そして一気に気分が落ち込む。

フラッシュバックって、かなり消耗します。


① フラッシュバックとは何か

フラッシュバックは、過去のつらい記憶が突然鮮明によみがえる状態のことを指します。

普通に「嫌なことを思い出す」のとは少し違って、かなりリアルです。その場面の空気感まで戻ってくる感じがある。しかも、自分の意志で止めにくい。

「考えないようにしよう」と思っても、勝手に始まるんですよね。

何かきっかけがあって起きることもあります。例えば、似た状況を見た時とか、同じような言葉を聞いた時。でも、特にトリガーが分からないまま突然起きることもあります。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)でもフラッシュバックは知られていますが、うつ病や強いストレス状態でも似た反応が出ることはあると言われています。

「記憶が突然リアルによみがえる」という現象自体は、多くの人が経験する可能性があるものだと思います。


② フラッシュバックが起きた時の体の反応

私の場合、フラッシュバックが起きると、まず動悸が出ます。

心臓がドクッとする感じ。あと、かなり嫌な気分になります。うわっと身体が縮こまるような感覚。

ひどい時は、悶えるというか「うっ…」と声が出そうになることもあります。

・動悸がする
・身体が縮こまる感覚
・息苦しさが出る
・気持ちがかなり落ち込む
・「また思い出してしまった」という自己嫌悪

こういう反応って、自律神経の反応も関係している可能性があるのかな、と感じています。身体が危険を感じて、一気に緊張モードに入るような感じです。

頭の中だけの問題というより、身体ごと反応している感覚があります。


③ うつ病との関係

私自身は、フラッシュバックとうつ状態はかなり関係していると感じています。

フラッシュバックが増えると、気持ちも落ち込みやすくなる。そして落ち込むと、また過去を思い出しやすくなる。そんな循環がありました。

特にうつ病が強い時期は、嫌な記憶がどんどんつながっていく感じがありました。

一つ思い出すと
↓
また別の嫌な記憶が出てくる
↓
そのままかなり気持ちが沈んでいく

フラッシュバックと気分の落ち込みはかなり密接に関係している感覚があります。


④ グラウンディングという対処法

最近少し役立っているのが「グラウンディング」という考え方です。

簡単に言うと「今ここ」に意識を戻す方法です。

フラッシュバックって、頭の中が過去に引っ張られている状態なんですよね。なので、今見えているものに意識を向ける。

・机の色
・床の感触
・窓から入る光

そういう現実の情報を確認する。

私は、車を運転している時にフラッシュバックが始まったら「ハンドルの感触」「道路の白線」みたいなものを意識することがあります。

あと、深呼吸。ゆっくり息を吐くと、少し身体の緊張が下がる感じがあります。

それから私はよく心の中で「はい終わり」と言っています。かなり無理やりですが、一回思考を切る。完全には止まらなくても「今飲み込まれてる」と気づくだけで少し違いました。


⑤ その他の対処法

結局、完全になくすのはかなり難しいです。なので私は「始まった後どうするか」を意識しています。

① 考えを途中でやめる
② 深呼吸を繰り返す
③「また始まったな」と客観的に気づく
④ 苦しい時は専門家に相談する

「また始まったな」と客観的に気づくだけでも、少し飲み込まれにくくなる感じがあります。

苦しさが強い時は、一人で抱え込みすぎないことも大事だと思っています。医療機関や専門家に相談するのも、普通の選択肢です。


まとめ

フラッシュバックって、本当に消耗します。しかも、自分の意志でコントロールしにくい。

だから「また思い出してしまった」と自分を責めすぎなくて大丈夫です。それは弱さではなく、脳や身体の反応なのかもしれません。

私も今でも普通に起きます。でも「また始まった」と気づけるようになってから、少しだけ距離を取れるようになりました。


嫌な記憶が頭の中で繰り返される方はこちら

▼ 反芻思考とうつ病の関係と対処法


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