はじめに
「明日も仕事なのに、全然眠れない」 「時計の針が進む音だけが響いて、どんどん心細くなる」
そんな夜を過ごしているあなたへ。本当にお疲れ様です。
私は看護師として働きながら、自分自身がうつ病と不眠症を経験した当事者です。医療の知識はあっても、自分の体一つコントロールできない情けなさや焦りを、嫌というほど味わってきました。
夜勤でボロボロになった私がどうやって眠りと向き合い、薬を頼る決心をしたのか。そのリアルな体験をお話しします。
① うつ病と不眠症は「負のループ」の共犯者
不眠が始まったのは、看護師として夜勤を6年ほど続けた頃でした。不規則な生活が当たり前になり、体内時計が完全に狂ってしまいました。
最初は「疲れているから、そのうち泥のように眠れるはず」と楽観視していました。でも実際は逆。疲れすぎて脳が興奮し、眠り方がわからなくなってしまいました。
そこから徐々に気分が沈み、仕事に行こうとすると体が動かない状態へ。
うつ病と不眠症は深い関係があります。
不眠が続く
→ 脳が休まらず心が弱る
→ うつ病の発症・悪化
うつ病になる
→ 不安や緊張でさらに眠れなくなる
この「負のループ」にハマると、自力で抜け出すのは難しいです。無理に自分を奮い立たせて出勤していましたが、ある日ついに玄関で座り込んでしまい、そのまま退職することになりました。
② あなたを悩ませているのはどのタイプ?
「不眠症」にはいくつかのタイプがあります。
・入眠障害
→ 布団に入っても1時間以上寝つけない
・中途覚醒
→ 夜中に何度も目が覚めて、その後眠れない
・早朝覚醒
→ 起きたい時間よりずっと早く目が覚める
・熟眠障害
→ 時間は寝ているのに、ぐっすり感がない
私の場合は入眠障害と中途覚醒のダブルパンチでした。
「寝なきゃ」と思うほど意識が冴え渡り、ようやくウトウトしても1〜2時間でパッと目が覚めてしまう。看護師をしていたからこそ「睡眠サイクルが壊れている」と頭では分かっていても、体がついてこないもどかしさは本当につらかったです。
③ 「運動すれば治る」という過信と失敗
退職して時間ができた時、こう思いました。 「薬には頼りたくない。体を限界まで疲れさせれば、自然に眠れるはずだ」
そこで始めたのが、ハードなランニングです。毎日必死に走り込み、筋肉痛になるまで体を追い込みました。でも結果は惨敗。
体は鉛のように重いのに、脳だけがギラギラと冴えている状態は変わりませんでした。それどころか、無理な運動で疲労が蓄積し、かえってメンタルが不安定になりました。
「気合や運動だけで治るほど、今の私の脳は単純じゃないんだ」
そう痛感した瞬間でした。不眠が病的なレベルに達している時は、まずは脳を強制的に休ませてあげる補助輪が必要なのだと気づかされました。
④ デエビゴとの出会い
意を決して病院で相談し、処方されたのが「デエビゴ」というお薬でした。
従来の睡眠薬とは仕組みが違います。「無理やり脳をシャットダウンさせる」のではなく、覚醒を維持する物質(オレキシン)の働きをブロックして、自然な眠気を誘うタイプです(オレキシン受容体拮抗薬)。
最初は「薬漬けになったらどうしよう」「依存して一生やめられなかったら怖い」という心理的なハードルがありました。しかし眠れないという苦しさからとにもかくにも逃れたいと思い飲み始めました。
飲み始めてから、苦戦していた入眠がスムーズになりました。今でもたまに中途覚醒はありますが、以前のような「朝まで一睡もできない」という絶望的な夜は激減しました。
「最悪、これを飲めば眠れる」という安心感が手に入ったことが、何よりの回復への一歩でした。
⑤ 不眠症とゆるく付き合うための3つのコツ
「眠らなきゃ」を捨てる
眠れない時は布団から出て、温かい飲み物を飲んだり、ぼーっとしたりしてOKです。布団=苦しい場所という記憶を植え付けないことが大切です。
自分を責めない
眠れないのはあなたの意志が弱いからではなく、脳のスイッチが故障しているだけです。病気の症状なので、自分を責める必要はありません。
専門家を頼る
運動やサプリで粘るより、早めに心療内科や精神科へ。今の睡眠薬は依存性が少ないものも増えています。
まとめ
不眠とうつは、一人で抱え込むには重すぎる荷物です。
でも適切な治療と「まあ、こんな夜もあるよね」という少しの開き直りがあれば、少しずつ出口は見えてきます。
同じような経験をした方のうつ回復期間の 過ごし方についてはこちらの記事も 参考にしてみてください。
▼ うつの回復期間の過ごし方 〜焦らず、でも前に進むための7つのこと〜
一人で抱え込まず、まず相談してみてください
公認心理師のみが対応するオンラインカウンセリング「Kimochi」は、自宅から気軽に相談できます。
退職後のお金の不安を解消したい方へ
コロナ後遺症で退職した後、傷病手当金・失業手当に救われました。 具体的な申請手順をnoteにまとめています。
▼ 傷病手当金の申請手順を完全解説(note・1,480円)
同じ看護師として転職を考えている方、もう一度看護師にチャレンジしようと思っている方
体を壊しながらも看護師を続けてきた私が、転職を考え始めた時に使ったのが看護師専門の転職サービスです。無料で登録でき、担当者が親身に相談に乗ってくれます。


コメント