職業訓練の申し込み方法と選び方

給付金・制度

〜うつ・病気で退職した私が簿記3級・Excel2級を取得するまで〜

はじめに

「仕事を辞めて少し休んだけど、このままでいいのかな」

「再就職はまだ怖い。でも、何かスキルを身につけたい」

そんな風に、毎日モヤモヤしていませんか? 私も少し前まで同じ気持ちでした。

看護師・保健師として働いてきましたが、うつ病とコロナ後遺症が重なり、立ち止まることしかできなくなりました。真っ暗なトンネルの中にいるようで、どこまでもこうした苦痛が続くような感覚でした。そんな私が一歩踏み出せたのが**「職業訓練」**でした。

就職し職場へそのまま向かうのではなく、体調に考慮しながらも、学び、体力をつけていく。 その結果、私は簿記3級とExcel2級を取得し、新しい一歩を踏み出すことができました。


① 職業訓練とはどんなところ?

職業訓練(正式には「ハロートレーニング」と言います)は、国や自治体が再就職を応援するために運営している学校のようなものです。

最大の特徴は**「受講料がほぼ無料(または格安)」**であること。 自分でスクールに通うと数万円〜数十万円かかる内容が、テキスト代などの実費だけで学べます。私の場合はテキスト代がだいたい2万円くらいでした。

さらに条件を満たせば**「月10万円の給付金」**をもらいながら通える仕組みもあります。 お金の心配をせずに、体調を整えながら学ぶことに集中できる、国からの心強いサポートです。


② どんなコースがあるの?

職業訓練には大きく分けて2つの種類があります。

公共職業訓練(ハロートレーニング)
→ 主に失業手当を受けている方向け

求職者支援訓練
→ 主に失業手当を受けられない方向け

「どっちが自分に合っているんだろう?」と難しく考えなくて大丈夫です。ハローワークの窓口で今の状況を話せば、ぴったりの方を教えてくれます。

コースの内容もバラエティ豊かです。

IT系:プログラミング・Webデザイン
事務系:簿記・パソコン操作(Word/Excel)・医療事務
専門職:介護福祉士・調理・ネイリスト・CAD

私は「デスクワークの基本をもう一度一からやり直したい」「お金に関する基礎知識を入れたい」と思い、ビジネス会計やパソコンスキルが学べる6ヶ月間のコースを選びました。

注意してほしいのは期間がきまっており、いつでもそのコースに入れるわけではありません。
開催している時期もありますが、定員もありますので注意してください。


③ 申し込みの手順

「よし、やってみよう」と思っても、何から始めればいいか不安ですよね。4つのステップで説明します。

STEP1:ハローワークで相談する

まずは、お住まいの地域を管轄するハローワークへ行きましょう。

窓口の方は丁寧に対応してくれました。今受けれるコースやおすすめのコースなどを紹介してくれます。

STEP2:希望のコースを探す

パンフレットや、ハローワーク内の検索機でコースを探します。

気になるコースがあれば「施設見学会」に参加することをおすすめします。実際の教室の雰囲気を見て「ここなら落ち着いて通えそう」と安心できました。

STEP3:選考試験・面接を受ける

申し込みをしたら、簡単な筆記試験や面接があります。

「試験なんて何年ぶり?」と思いましたが、中学生レベルの国語・算数が中心です。面接でも「なぜ学びたいか」を素直に伝えるだけで大丈夫。緊張はしましたが、正直に「心機一転、事務の基礎を学びたい」と伝えて合格をいただけました。

STEP4:入校する

いよいよ新しい生活のスタートです。

私が通ったクラスは20人ほどで、女性が多く男性は3名ほどでした。高校の商業科の授業に近い雰囲気で、みんな「これからの人生を良くしたい」という同じ目的を持っているので、自然と励まし合える温かい空気がありました。


④ 給付金をもらいながら通う条件

**「職業訓練受講給付金(月10万円+交通費)」**を受け取るには、主に以下の条件があります。

・本人収入が月8万円以下
・世帯全体の収入が月30万円以下
・世帯全体の金融資産が300万円以下
・全ての授業に出席する
 (やむを得ない理由は除く)

すでに失業手当を受けている方は、訓練を受けている間、手当の支給期間が延長されるケースもあります。

「お金がないから、無理してすぐに働かなきゃ」と焦る前に、まずは自分がどのサポートを使えるかハローワークで確認してみてください。


⑤ コースの選び方

一番大切なのは**「今の自分の体調に合わせる」**ことです。

私は以下の理由で簿記を選びました。

・将来、訪問看護の経営や管理者になった時に
 経理の知識が役立つと思ったから

・投資に興味があり、
 会社の数字が読めるようになりたかったから

・お金を「なんとなく怖いもの」から
 「数字で見られるもの」にしたかったから

看護師として働いてきた経験が、全く別の形で活きるかもしれない。そう思えたことが、訓練を続ける力になりました。

無理をして通えなくなっては元も子もありません。まずは半年以内の短めのコースや、初心者向けのコースから探してみることをおすすめします。


まとめ

「退職してしまった自分」を責める必要はありません。 職業訓練は、人生の「夏休み」であり、次のステージへの準備期間でもあります。

私も看護師としてのキャリアが途切れることに恐怖を感じていましたが、今では「簿記を学んで、新しい世界を知れてよかった」と思っています。


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